二重国籍であること
私はアメリカで日本人の両親から生まれたため日本とアメリカ両方の国籍を保有しています。
2重国籍というと一時期国会議員の2重国籍が問題になったり、テニスの大坂なおみ選手の2重国籍が話題になったので違法なんじゃないかとよく言われます。
私も気になっていたので一応自分なりに整理した内容をまとめておきます。
(出生地が理由で多重国籍となった場合の整理です)
結論から言うと国籍を1つに限定する義務があるわけではなく「国籍を選択する義務がある」のです。
日本人として守るべき国籍に関する法律は以下の通り。一定の期限というのは、20歳までに多重国籍となった場合は22歳までです。
日本の国籍と外国の国籍を有する人(重国籍者)は,一定の期限までにいずれかの国籍を選択する必要があります(国籍法第14条第1項)。
例えば2つ国籍があるとすると、どちらか選ばないといけない、ということになります。
では「選ぶ」というのはどういうことなんでしょうか。
①日本以外の国籍を選択する→日本国籍は自動離脱
②日本国籍を選択する →外国国籍の離脱 若しくは 日本国籍の選択宣言
②の場合は日本国籍の選択宣言を市役所などで行うことになります。
この選択宣言を行ったうえで、外国籍の放棄努力義務が、日本人に課せられる法的な義務となります。(外国籍が放棄されているとは限らない)
この辺りは法務省のHPにとても分かりやすくまとています(以下参照)
さて今度はアメリカ国籍の放棄に必要な手続きになります。
これは「努力義務」という曖昧な義務になっており、様々な理由から
放棄できていない(していない)人も多いため二重国籍の人が多く存在していると
理解しています。
ちなみに国にもよるんだと思いますが、アメリカの場合国籍の放棄にお金と時間がかかります。
なんと1人2,350ドル!期間は半年から1年!
実体験ではないので、ネットで調べた内容ですが、それにしても高いし長い…。
二重国籍者ゆえのいいところ悪いところはまた別途。